質問:ブルーベリーの実が色づいてきました。防鳥ネットを張らないと鳥に食べられると聞きましたが、ネットを張るのが面倒で、できればやりたくありません。これは必須ですか?
ブルーベリーが青くなり始めて嬉しい反面、
「ネットを張るのって大変そう…」
「うちの庭に鳥なんてそんなに来ないし、いらないんじゃ?」
「そもそも家庭菜園でそこまで本格的にやる必要ある?」
と、正直なところ迷っています。
ネットを張る手間を考えると、できれば省きたいのですが、もし張らなかったせいで全部食べられたら…と思うと怖くもあります。
実際のところ、どうなんでしょうか?
回答
絶対必要です!
家庭菜園レベルでは、防鳥ネットがないと鳥にすべて食べられて、実がスッカラカンになります!
回答の理由
ブルーベリーは鳥にとって「最高のごちそう」です。
ヒヨドリ・ムクドリ・カラス・メジロ・スズメなど、多くの鳥が熟す直前の実を狙って毎日毎日敷地内に不法侵入…いや、巡回をしてくれます(怒)
鳥は「そこに食べ物がなる木がある」ことを季節で察知しており、自然に寄ってきます。
鳥害は“少しつつかれる”ではなく“全滅型”
ブルーベリーの鳥害は、他の果樹のように「少し食べられる」程度ではありません。
一房丸ごと、あるいは株全体が、たった1日で食べ尽くされることもあります。
鳥は日の出から日没まで活動するため、日中の数時間で一気に被害が進みます。
そして何より残酷なのは、一年を通して実をならせるために積み上げてきた努力が、食べられたその瞬間に、文字通り“一瞬”で無に帰するという点です。
剪定、施肥、水やり、病害虫管理…そのすべてが、鳥が実を口にした瞬間にゼロになります。
実際、朝起きたら実がほとんど消えていたというのは、家庭菜園ではよくある話です。
実際に発生してみるとわかりますが、泣くに泣けない状況必至です(泣)
鳥は「青くなった瞬間」から狙ってくる
人間は「完熟の甘い実」を狙いますが、鳥は違います。
青く色づいた瞬間=鳥の収穫開始サインです。
まだ甘くない段階でも、鳥は容赦なく食べます。
ネット以外の対策は効果が薄い
・CDを吊るす
・キラキラテープ
・鳥よけの置物
・音の出る装置
これらは「最初のうちは」ある程度効果がありますが、鳥はすぐに慣れてしまい、普通に食べに来るようになります。
唯一確実なのは防鳥ネットだけです。
ネットは一度張れば、あとは放置でOK
面倒なのは最初だけです。
一度しっかり張ってしまえば、収穫期の1〜2ヶ月はほぼメンテ不要で過ごせます。
「張るのが面倒だから」とネットを省くと、一年間の努力が一瞬で無駄になる可能性があります。
どんな防鳥ネットを選べばいい?
結論から言うと、完全に上下四方を囲めるなら、ホームセンターで売っている最安の“使い捨てネット”で十分です。
テグスが細いため、強風が吹いても受け流すため、影響はほとんどありません。
ブルーベリーは「ネットの質」よりも「隙間がないこと」が最重要です。
● 四方を囲える場合(支柱で囲うタイプ)
・最安の防鳥ネットでOK
・目合い(網の細かさ)は一般的なもので十分
・とにかく「隙間ゼロ」にすることが最大のポイント


● 木に“バサッとかぶせるだけ”の場合
この方法は鳥がネット越しに実をつつきやすいため、当ナーセリーの経験上、できるだけ目の細かいネット(7mm前後など)のほうが安全です。
目が粗いと、外側から実をつつかれて結局食べられてしまいます。
できることなら、このバサッとタイプではないやり方のほうが良いです。
防鳥ネットを設置する方法(家庭菜園で一番簡単なやり方)
専門的な設備を作る必要はありません。家庭菜園で最も簡単で確実なのは、
2.1メートル以上のイボ竹支柱を四方の地面に刺し、その外枠にネットをかけて“上下四方すべて”を囲う方法です。
● 必要なもの
・2.1m以上のイボ竹支柱 × 4本(株が大きい場合は6〜8本)
・ホームセンターで売っている最安の防鳥ネット(使い捨てでOK)
・結束バンド or 園芸用クリップ
● 設置の手順
1. 株の四隅にイボ竹支柱をまっすぐ地面に刺す
2. 支柱の上部を結束バンドで軽く固定し、簡易フレームを作る
3. フレームの“側面”にネットをかけて固定する
4. 最後に上部にもネットをかけて完全に塞ぐ
5. 地面との隙間をゼロにする(ここが最重要)
● なぜ上部も必ず塞ぐ必要があるのか
鳥は横からだけでなく、上からの侵入が最も多いためです。
上部が開いていると、どれだけ側面を囲っても意味がありません。
ブルーベリーは樹高が低いため、鳥は上から簡単に降りてきて実を食べます。
● この方法のメリット
・作業がとても簡単
・材料が安い(すべてホームセンターで揃う)
・株全体を上下四方から完全に囲える
・風にも強く、収穫期の間ほぼメンテ不要
● プロ農家のような設備は不要
観光農園やプロ農家のように、専用のパイプハウスやワイヤー設備を作る必要はありません。
家庭菜園では、この「支柱+ネット」方式が最もコスパが良く、確実です。
● 当ナーセリーでも実証済み
事実、当ナーセリー(親木栽培スペース 6m × 7m)でも、この方法だけで毎年安全に収穫できています。
特別な設備は一切使っていません。
正しく囲えば、最安ネットでも十分に鳥害を防げます。
補足
鉢植えの場合は、上から袋状のネットを被せるだけの簡易タイプも便利です。
設置が苦手な方でも扱いやすく、鳥害をほぼ確実に防げます。


コメント