質問!ブルーベリーは9月に施肥していいの?【よくある質問Q&A】

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質問:ブルーベリー栽培で、9月に入ってから施肥して良いという話と、9月以降は施肥してダメという話がありますが、どっちが正解ですか?

ブルーベリーの施肥時期について調べていると、
「9月に施肥してOK」という意見と、「9月以降は絶対にダメ」という意見があり、どちらが正しいのか分からなくなってしまいました。

地域差なのか、品種差なのか、判断基準を知りたいです。

回答

寒冷地であればあるほど、9月以降の施肥は避けたほうが良いです。

理由は、肥料が効きすぎて木の休眠が遅れ、低温要求量の確保に悪影響が出るためです。
さらに、施肥によって伸びた新梢が冬の寒さに耐えられず枯れ込んだり、木が元気になりすぎて紅葉が遅れたりするなど、木への悪影響が高まります。

逆に、秋以降も暖かい地域では、9月施肥が有効な場合もあります。

回答の理由

ブルーベリーは秋になると徐々に「休眠準備」に入ります。
しかし、9月以降に肥料を与えると、木が元気になり新梢が再び伸びてしまい、休眠に入る時期が遅れることがあります。

休眠が遅れると、寒冷地では新たに伸びた(施肥により伸ばされた)新梢が冬の寒さに耐えられず、枝先が枯れ込む原因になります。

また、施肥によって木が元気になりすぎると、気温が下がっているにもかかわらず紅葉が遅れ、結果的に休眠入りも遅れがちになります。

※低温要求量=一定時間以上、寒さに当たらないと翌春の芽吹きや開花が乱れる性質のこと

寒冷地(北海道・東北北部など)

最終施肥=7月末が最適解。

理由は2つあります。

① 8月は暑すぎて根の活動が鈍り、肥料をほとんど吸わない
ブルーベリーは暑さに弱く、地温が高いと根の吸収活動が大きく低下します。
わかりやすく言うと、いわゆる“夏眠”状態になり、肥料を与えても吸収できません。

8月でも涼しい場所では、8月中に肥料を吸収できるので、温暖地域で成長できない8月に成長することが可能となります。

② 寒冷地では9月から気温が下がり始め、木が休眠準備に入るため、肥料が逆効果
9月に肥料が効くと新梢が伸び、休眠が遅れ、冬の寒さで伸びた柔らかい新梢に枝枯れが起きます。
紅葉も遅れ、休眠入りがさらに後ろ倒しになります。

この2つの理由から、寒冷地では
7月末で施肥を終えるのが最も安全で合理的です。

中間地(東北南部・関東北部・日本海側の寒冷地など)

中間地も夏は十分に暑く、8月は根の活動が落ちます。
そのため、寒冷地と同じく「7月末まで」が最適解と判断できます。

・8月は暑さで吸収しない(夏眠状態)
・9月は寒冷地よりは遅いが、徐々に気温が下がり、木が休眠準備に入る

よって、8月施肥は効果が出にくく、9月施肥はリスクが高いという構造は寒冷地と同じです。

温暖地(関東南部・東海・関西・四国・九州)

温暖地は秋が長く、9月以降も地温が高く保たれます。
そのため、夏の暑さが落ち着いた9月が施肥の最適解になります。

・9月:根が再び動き始める
・10月:まだ暖かく、根の成長が続く
・11〜12月:ゆっくり休眠へ移行

ただし、あまりにも遅い時期の施肥、つまり10月下旬〜11月以降は避けるのが無難です。

亜熱帯(沖縄・南西諸島)

亜熱帯地域は冬も暖かく、そもそも低温要求量を満たしにくい地域です。実際には、十分な低温要求量を確保するのはほぼ不可能と考えてよいでしょう。

そのため、低温要求量が少ないサザンハイブッシュ系や、比較的低温要求量不足に強いラビットアイ系が最適解になります。

・9月施肥は問題なし
・休眠が浅いため、施肥で休眠が乱れにくい
・ただし真夏の高温期は避ける必要がある

9月施肥でなぜ意見が割れるのか?

理由はシンプルで、地域差が大きいからです。

寒冷地の人:
→「9月施肥=枝枯れの原因、休眠入りの乱れ」
→実際に新梢が枯れる。紅葉が遅れる。

暖地の人:
→「9月施肥=翌年の樹勢アップ」
→実際に効果がある

どちらも正しいのですが、地域が違うと正解も変わるのです。

施肥の判断基準(最重要)

● 9月に入っても気温が高い → 施肥OK
● 9月に入ると気温が徐々に下がっていく → 施肥NG

つまり、判断基準は「地域」ではなく、気温です。

補足

ブルーベリーは「休眠の質」が翌年の成長を大きく左右します。
寒冷地・中間地では休眠が遅れると翌年の樹勢に影響が出る恐れがあるので、9月以降の施肥は避けるのが安全です。

逆に、秋が長く暖かい地域では、9月施肥が翌年の樹勢を安定させる効果があります。

そして、冬が暖かい亜熱帯では、低温要求量が少ないサザンハイブッシュ系やラビットアイ系が適応しやすいという品種特性も理解しておくと安心です。

関連リンク

▶🗾全47都道府県ブルーベリー系統地図

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この記事を書いた人

山形県にて小規模栽培にて高品質なブルーベリー苗木栽培を行なっています。

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