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質問!ブルーベリーの葉は、どの状態まで活動してるの?葉焼けは?紅葉は?【よくある質問Q&A】

目次

質問:ブルーベリーの葉は、どの状態まで活動を続けているのでしょうか?葉焼けした葉や虫に食べられた葉、紅葉した葉も、まだ株のために働いていますか?

育てているブルーベリーの葉に、葉焼けや虫食い、黄化、斑点などが出ることがあります。
秋には赤色や橙色に紅葉しますが、見た目が変わった時点で葉としての活動を終えているのか、それとも落葉するまで何らかの役割を果たしているのか判断できません。

一部だけ傷んだ葉を残す意味はあるのでしょうか。
それとも、緑色ではなくなった葉や見た目の悪い葉は、早めに取り除いた方がよいのでしょうか。
葉焼け、紅葉、虫食い、黄化、病斑など、状態によって葉の働きがどこまで残っているのか知りたいです。

回答

葉は、見た目が少し傷んだからといって、直ちにすべての活動を停止するわけではありません。
葉焼けや虫食い、軽度の黄化や病斑があっても、健全な組織が残り、葉柄と枝とのつながりが維持されている葉には、まだ株へ貢献できる余地があります。
一方で、葉全体が褐色になって乾燥し、葉柄まで枯れている葉は、葉としての主要な活動を終えたものと判断できます。

回答の理由

この記事でいう「葉が活動している」とは、光合成だけを意味するものではありません。
葉は光合成によって糖などを作るほか、蒸散、水分や養分の移動、光合成産物の転流、落葉前の養分回収など、株の中で複数の役割を担っています。

そのため、葉の状態は「正常に活動している葉」と「完全に活動を終えた葉」の二種類に、きれいに分けられるものではありません。
葉焼けや虫食いによって一部の組織が失われても、残された健全な部分には機能が残っている場合があります。黄化や紅葉が進めば光合成能力は低下していきますが、色が変わった瞬間に葉全体が無価値になるわけでもありません。

葉を判断するときは、見た目がきれいかどうかだけではなく、健全な組織がどれほど残っているか、葉に張りがあるか、葉柄が生きているように見えるか、症状が止まっているか、それとも現在も拡大しているかを総合的に見る必要があります。

葉の働きは一気にゼロになるのではなく、段階的に低下する

健全な緑葉は光を受けて光合成を行い、作られた光合成産物を枝や根、果実、成長中の芽などへ供給しています。
その葉の一部が葉焼けや虫食いによって失われた場合、傷んだ部分は正常に働けなくなりますが、残された部分まで同時に活動を停止するわけではありません。

葉の機能は、健全な状態から部分的な損傷、広範囲の損傷、老化、落葉準備、完全な枯死へと段階的に低下していきます。
そのため、「少し傷んでいるから取る」「赤くなったからもう不要」と見た目だけで判断すると、まだ株へ貢献している葉まで減らしてしまう可能性があります。

葉焼けした葉は、健全な組織が残っていれば活動できる余地がある

葉焼けによって白く抜けた部分や茶色く乾いた部分では、葉緑素を含む組織が損傷しているため、健全だった頃と同じように光合成することはできません。
葉焼けした部分が再び元の緑色へ戻ることも、基本的には期待できません。

しかし、葉縁だけが焼けていて中央部が緑色を保っている場合や、葉面の一部だけが傷んでいる場合には、光合成可能な組織が残っていると考えられます。
葉に張りがあり、葉柄も枯れておらず、葉焼けの進行が止まっているのであれば、見た目が多少悪くても残す価値のある葉です。

ただし、緑色であれば必ず正常な光合成能力を維持しているとは限りません。
高温や水分不足、根の不調が続いている場合には、見た目が緑色でも光合成能力が低下していることがあります。
したがって、葉の色だけでなく、株全体の水分状態や症状の進行も併せて確認する必要があります。

虫食い葉は、残された葉面で活動を続けている

虫に食べられて穴が開いた葉でも、残された健全な部分まで同時に働けなくなるわけではありません。
葉の一部に穴が開いている程度で、葉面積の多くが残っているのであれば、虫食いを理由にその葉を取り除く必要性は高くありません。

ただし、残すか取り除くかを「葉の何割が残っているか」という割合だけで一律に決めることはできません。
株全体にどれだけ葉があるのか、その葉が新しい葉なのか古い葉なのか、食害がすでに止まっているのか、現在も害虫が食べ続けているのかによって判断は変わります。

特に、食害が現在も拡大している場合には、葉に機能が残っているかを考える前に、葉の表裏や枝を確認し、害虫が残っていないかを調べることが先です。
虫食い葉を見るときは、穴の有無だけでなく、被害の進行状況と株全体で失われた葉面積を確認する必要があります。

黄化した葉は能力が低下しているが、原因を見ずに取るべきではない

葉が薄い緑色や黄色になる黄化では、葉緑素が十分に維持できず、健全な緑葉と比べて光合成能力が低下している可能性があります。
葉脈が緑色のまま葉脈間が黄色くなるクロロシスも、葉緑素の形成や維持に問題が生じている状態です。

ただし、黄化の程度が軽く、葉に張りがあり、葉柄も枯れていないのであれば、葉の機能が完全に失われたとは限りません。
黄化した葉だけを取り除いても、その原因となった根の不調、用土の酸度、養分吸収の乱れ、水分管理の問題などが解決するわけでもありません。

また、一口に黄化といっても、自然な老化、窒素不足、鉄などの吸収障害、根の損傷、病気など複数の原因が考えられます。
そのため、「黄色いから鉄不足」「黄色いから肥料不足」と原因を即断せず、どの葉から症状が出ているのか、葉脈は緑色なのか、株全体に広がっているのかを確認することが重要です。

病斑のある葉は、光合成能力だけで残すかどうかを決められない

葉に褐色や赤褐色の斑点が現れた場合、病斑部分の組織は健全な状態と同じようには働けません。
一方で、病斑以外の緑色部分には機能が残っている場合があります。

ただし、病斑葉については、葉に光合成能力が残っているかどうかだけで、残すか取り除くかを決めることはできません。
病気の種類や症状の進行度によっては、その葉が周囲への感染源になる可能性があるためです。

小さな斑点が少数あるだけで、その後症状が拡大していない場合と、斑点が増え続け、葉が変形し、周囲の葉にも同じ症状が広がっている場合とでは、判断が変わります。
病名を特定できない場合には、斑点があるから必ず取る、緑色部分があるから必ず残すと一律に決めず、症状の広がり方や早期落葉の有無まで確認してください。

紅葉した葉は、色が変わった瞬間に役割を終えるわけではない

秋の紅葉は、葉が落葉へ向かう過程で起こる正常な変化です。
緑色だった葉が赤色や橙色へ変わるのは、葉緑素の分解が進み、それまで見えにくかった色素や、新たに形成された色素が目立つようになるためです。

紅葉が始まった葉では、健全な緑葉と同じ水準の光合成能力は期待できません。
しかし、色が変わった瞬間にすべての生理活動が停止するわけではなく、葉緑素が残っている間は一定の光合成が続く可能性があります。

さらに、秋の葉には光合成以外の役割もあります。
ブルーベリーは落葉までの間に、葉に含まれる利用可能な養分を枝や根などへ回収しながら、冬と翌春に向けた準備を進めます。
つまり紅葉葉は、緑葉と同じように働いているわけではありませんが、落葉へ向かう過程にも生理的な意味があるのです。

したがって、秋に正常に紅葉した葉を、赤くなったという理由だけで取り除く必要はありません。
自然に役割を終え、葉柄の付け根に離層が形成されて落葉するまで任せる方が、ブルーベリーの季節進行に沿った扱いになります。

しおれた葉は回復することがあるが、繰り返すしおれは安全ではない

水切れなどで葉がしおれていても、初期段階では葉の細胞が一時的に膨圧を失っているだけの場合があります。
根から再び十分な水を吸収できれば、葉の張りが戻り、活動を続けられることがあります。

ただし、長時間にわたって脱水状態が続き、葉縁が乾いている、葉全体が縮れている、翌朝になっても張りが戻らないという場合には、葉や根の組織に損傷が生じている可能性があります。

また、水やり後や夜間に葉の張りが戻ったとしても、日中のしおれを何度も繰り返している株を正常と決めつけてはいけません。
水切れ、根量不足、鉢内の高温、根の吸水能力低下などにより、葉から失われる水分に根の吸水が追い付いていない可能性があるためです。

完全に乾いた葉は主要な活動を終えている

葉全体が褐色になり、水分を失ってパリパリに乾き、葉柄まで枯れている場合には、光合成を含む葉としての主要な活動は終了しています。
この状態まで進んだ葉には健全な組織も張りもなく、枝との正常な物質輸送も期待できません。

ただし、葉柄が健全に見えるからといって、内部の輸送機能まで完全に正常だと外観だけで断定することはできません。
葉柄の状態は、葉がまだ枝と生理的につながっている可能性を判断する材料の一つとして扱い、葉面の状態や張り、症状の進行と併せて判断してください。

また、秋の正常な紅葉を経て、離層が形成され、軽く触れるだけで自然に落ちる葉は役割を終えたものと考えられます。
一方、春や夏の成長期に葉が次々と落ちる場合には、根の不調、水分ストレス、病気などによる早期落葉の可能性があるため、自然な落葉と同じようには扱えません。

一枚の葉だけでなく、株全体の総葉面積を見る

葉一枚にどれだけ機能が残っているかを考えることは大切ですが、それだけで株への影響を判断することはできません。
軽い葉焼けや虫食いが一枚だけに出ている場合と、株全体の多くの葉に同じ症状が出ている場合とでは、意味が大きく異なります。

一枚一枚の葉に緑色部分が残っていても、株全体の総葉面積が大幅に減っていれば、株全体の光合成量は低下します。
反対に、一枚の葉が大きく傷んでいても、ほかに健全葉が十分残っており、その葉の症状も進行していなければ、株全体への影響は限られる場合があります。

葉の状態を判断するときは、一枚の見た目だけに集中せず、同じ症状が株全体の何割に出ているのかも確認する必要があります。

補足

ブルーベリーの葉を判断するときは、「きれいか汚いか」「緑か赤か」だけで考えないことが大切です。
見るべきなのは、健全な組織がどれほど残っているか、葉に張りがあるか、葉柄と枝とのつながりが保たれているように見えるか、症状が止まっているか進行しているか、そして株全体の総葉面積がどれほど維持されているかです。

また、傷んだ葉を残すか取り除くかという判断と、葉を傷めた原因を改善することは別問題です。
葉焼け、黄化、病斑、虫害などの原因が今も続いているなら、葉の処置だけを行っても、新しい葉やほかの葉に同じ症状が繰り返されます。

軽い葉焼け、軽微な虫食い、小さな病斑がある葉は、見た目が悪くても株のために働いていることがあります。
黄化葉や紅葉葉では光合成能力が低下していても、落葉までの間に別の生理的役割が残っている場合があります。
一方、葉全体と葉柄が完全に乾いている葉は、葉としての主要な活動を終えたものと判断できます。

葉の機能は、ある瞬間に突然ゼロになるのではありません。
傷みや老化の進行に応じて少しずつ低下し、最後に落葉または枯死へ向かいます。
この段階を見極められるようになれば、「少し傷んだから取る」という管理ではなく、その葉がまだ株へどのように貢献しているかを考えて判断できるようになります。

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この記事を書いた人

山形県にて小規模栽培にて高品質なブルーベリー苗木栽培を行なっています。

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